スタントマンのお仕事
殴り合いの乱闘シーンから階段を転げ落ち、車に跳ねられ、高度何千m上空の飛行機から飛び降りたかと思えば断崖絶壁から海中に飛び込み、車を猛スピードで走らせ、車の屋根にへばりつき爆破で吹き飛ばされ、全身火ダルマになりながらビルの屋上から飛び降りる・・・
これだけ体を張った命がけの仕事ならさぞかし、高額・高収入なのかと思えばそうでもない日本のスタントマン。 ※もちろん、これだけのアクションをいっぺんにやる訳ではありません。スタントマンといえば映画やドラマで、男性・女性アクション俳優などの身代わりとなり、危険なシーンなどを演じる仕事。年収の話からしますと、スタントマン給料の年収相場は約250万~700万円程。1000万円以上は貰っているイメージがありますが実際はどうなんでしょうね。 もちろんこれは経験や請け負う仕事の内容によっても違いますが、スタントマンの場合は固定の月給制ではなく、スタント1シーンに対して報酬が発生する仕組み。 スタントマンの仕事は大きく訳け、ボディー・スタントとカー・スタントに分けられます。
両方合わせたスタントマン報酬例として
・階段落ち。 3万~5万円 (段数や高さによって異なる)
・車に跳ねられる。 1万~7万円 (ひかれるパターンや速度により異なる)
・落っこち。 3万~10万円 (高さにより異なる)
・車の屋根にへばりつき、吹き飛ばされる。 約15~20万円。
・車を猛スピードで走らせ、屋根の部分だけ吹き飛ぶ。 約50~60万円。
・全身火ダルマ。 約80~100万円。
・車ごと火ダルマ。 約120万円。
ちなみに、落っこちと呼ばれるシーンでは1m毎に一万円アップなんていう規定があったそう。 これが本当なら、例えば30mから落ちたら一瞬で30万円という事になりますね。 しかし、これは十数年前の話で今では報酬は、ほぼ制作サイドの言い値だといいます。もちろんこんな危険なシーンばかりでなく、例えば車にひかれ、そのまま土手に落ちるという役で報酬は7万円。拘束時間は30分なんていう例もあります。 時給換算すると1時間14万円。 ただし、撮り直しなどで拘束時間が長い割には報酬は少ないなんてケースもあるそう。ところでスタントウーマンと呼ばれる女性スタントマンは、日本にはまだ10人程度しかいなく、年収相場は約200万円程だそう。 女性スタントマンにとってはまだまだこれからの分野だと言えますね。スタントマンの仕事は上記のような 「命がけ」 の危険の伴うきついのばかりでもなく、例えばお笑い番組などで罰ゲームを行う前に、最初にスタントマンがテストをしたり、ドラマで軽く転ぶシーンだったり、中には交通安全イベントで生で車に跳ねられるお仕事なんかもあります。
スタントマンのお仕事のメリット・デメリット
これだけ危険なスタントマンの仕事のメリットといえば、有名俳優さんや、憧れの芸能人と知り合いになれる場合がある事、仕事内容によりアクション俳優やタレントより、高額な報酬・給料が貰える場合がある事でしょうか。 また、仕事が可能な年代は20代~70代と幅広く高齢になっても稼げる仕事という事。 また、スタントマンの経験を積みスーツアクターという道も。 ※スーツアクターとは分かりやすく言うと仮面ライダーやウルトラマンの中の人。デメリットといえば、命の危険があるという事で保険への加入が拒否されたり、高額な保険料を要求される場合がある事。しかし、今ではスタントマン用の保険もあるので保険について余り心配する必要はない。
ちなみにアメリカ・香港などでは日本のスタントマンとは事情が違い、報酬も桁違い。 例えば上記に挙げたスタントシーンだけでも10~20倍のギャラの差があります。 例えば全身火ダルマ、一回1000万など。中には一回のスタントに約5億円が支払われたケースもあるそう。 まさに超高額。
さすがハリウッドですね。 しかし、これは決して日本のスタントマンレベルが低い訳ではありません。 むしろ日本のスタントマンのレベルは、世界的に超優秀と言われていますので、まずは英語の勉強をしがてら日本でスタントの修行をした後、アメリカに渡り一攫千金を狙うのも手ですね。 実際、日本で技術を磨き、渡米して稼いでいる日本人もいます。 保険制度なども充実しており、労働環境も良いとされてます。
スタントマンになるには?
体力や運動神経に自信があるのは当たり前としてもそれだけでは駄目で、現在日本の映画やドラマのオーディションで素人がいきなり参加できるような事はほぼ難しく、まずはスタント事務所などに所属するのが必須となるようです。 特に専門学校や養成所に行く義務はないが、本格的なスタントマンを目指すなら、やはり専門のスタントマン養成所・スクールなどに行き、アクションの演技や技術を習得したほうがよさそうです。 資格や学歴などは必要なく、10代から通う事ができます。 体型に関しては、俳優などは背が高い人もいれば低い人もいて、太った人や痩せてる人など体型は様々。 すなわち、それに見合った役柄が見つかればいいという問題なので、必ずしも背が高く筋肉質でなければならない、という事はありません。
スタントマンの求人は?
中々一般のアルバイト情報誌などでいきなりスタントマンが募集されてる事は少ないが、ネットの求人誌などでもたまに撮影現場でスタントに関連する役やエキストラ、または現場での機材運びや雑用などを募集している事はあるので、全く経験ない人や興味がある人は、まずはそういう所に応募し、現場の雰囲気や先輩スタントマンの演技などを見学するのも良いでしょう。スタントマンと言えば派手に見えて結構地味な裏方仕事。 しかし、スタントマンなくして、派手なアクションや名シーンは成り立たないので、映画やドラマには絶対に必要な存在。 まさに裏のヒーローといっても過言ではないでしょうか。